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  • 2011.04.10 Sunday
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裏オリジナル小説「 星らヲ才苗くノヽカゝ<‘ }人形 」 41


らヲ才苗くノヽカゝ<‘
}人形


◎裏小説。
◎碧落読まなきゃ分からない
◎ってか読み終えなきゃのほうが正しい。
◎いつもどおり誤字脱字。
◎携帯から読めるかどうかは知らない。

以上、かな。
 

--------------------------------------------------------




41- ≪ 赤 い 月 ≫

 



 


「・・・許さない。絶対に、な。」


僕の心情を読み取ったような声は後ろから発せられた。
振り向かなくても分かる。レマの血の湖の中に包帯が沈んでいた。
おそらく彼のものだろう。 真っ白であるはずの包帯は彼女の血によって染まっていた。



「相変わらずだ。相変わらず私に反抗する。だから嫌いだったんだよ。
まったくもって計算外。レマと接触してたのも、君が此処にいるのも。」



今さっき使った拳銃をくるくると回しながら答えられた、
その声は聞き覚えのあるものだった。

いや、忘れるはずもない。
思い返せば、双子の不完全人形の話題の時もヤツの名が挙がった。
最初に僕に妙な肩書きを決めたのもヤツだった。
ギニョールの話題の時に必ずといいほど絡んでた。
なにより後ろにいる空羽と喧嘩するのはヤツぐらいだろう・・・・!









 


「・・・暁ッ。」
「学文路 其と呼んでほしいな。亡霊くん、初めまして、さようなら。」




いつもの伊達眼鏡は外されており、影のある瞳がこちらを見る。
どんな表情をしたって彼がレマを殺したことには変わりない。
その上、僕に別れの言葉を向けてきた。つまりは、そういうことだろう。
彼は無害ではなくなった。少なくとも現段階の”僕”にとっては。
今更、信用なんてする気はさらさらないが、確認の意を込めて僕は彼に問う。


「それで?お前は僕を殺すのか。」
「あぁ、そうだ。殺す。理由は終演の為さ。生きてない人間が生きてたら困るんでね。
安心してよ、弟さんには手を出さない。これは誓ってもいい。」


羽衣石 斗の中の彼の姿が脳内にちらりとよぎった。
その雰囲気は、記憶してたものと180度違った。
彼は暁とはまるで違う。そう僕が僕に語りかけていた。
”学文路 其”たしかに、そう表現するのが正しいのであろう。まさしく裏の顔だ。
それでも、目の前の彼が暁であることにはなんら変わりない。
誰の罪でもない、暁の罪なのだ。
それを忘れない為にも暁と称した方がよいのであろう。
僕を殺そうとしているのは・・・暁だ。

一方では、僕の腕の中のレマが次第に体温がなくなり、急速に冷たくなっている。
気のせいか、肉も硬くなっていき物体へと変化していく。
その様子は悲しく残酷なものだった。


「・・・あぁ、確かに存在しないものが存在する世界はおかしいさ。
                                           でもな、僕らは此処でしか生きられない。」


怒りを抑えたつもりでも声は怒気を纏っていた。
今すぐにでも暁を殴り飛ばしたい気分だった。
レマが死んだことのショックとそれが目の前の暁にやられたことへの恨みが僕を支配する。
本当に、目の前の少女を殺す理由と自分が殺される理由が分からない。も
ちろん、これから僕が殺される事もだ。
終焉だろうか、なんだろうか知らない。
そんな理由の為に、死ななきゃいけないのは真っ平ごめんだ。

あぁ、そうだ、レマ。今なら確証もって言える。僕は羽衣石 斗じゃない。君は正しかった。



「ただの感情論だ。此処でしか生きられないのは所詮は人形、道具にすぎない。」
「価値も眼鏡もないヤツは地獄で天国の麗しの人形に百億回謝罪でもするのだな。」
「道具に忠誠を誓うなど馬鹿げているね。猫の趣味は理解しがたいよ、まったくもって。」
「残念な事に、くだらん狂言をする眼鏡以下な存在に通用する言語は持ち合わせてない。」
「ふふ、奇遇だね。
  私も腐った頭の猫語を喋るような我輩さんとは頭脳が違いすぎて会話にならない。」


この状況下でも何処か懐かしさを感じている自分はなんなのだろう。
弟の記憶と完全にリンクしている、否、していたのだろ。
その役目は後になって分かったがレマがしていたそうだ。
よってその後の”からくり”での記憶は僕にはない。
空羽は僕を守るように暁の前に躍り出た。
暁の発言が正しいのなら次に殺されるのは僕だ。


「ねぇ、君だって聞いただろう?君は生きてないんだ。いつ死んでも同じだろ?
  だから、今   
                                  死になおせ。」

「嫌だね。生きられるのであれば、・・・生きていたい。」


暁の発言に僕は即答だった。迷いなんてない。迷いなんて必要なかった。
空羽の背中で表情は分からないが、
きっとあの芝居かかった笑みを浮かべているに違いない。



「そう、残念だね。その願いは果たされないよ。」



そう言って、暁は動きだした、のだろう。実際は空羽の動きを見た後で確認した事実だ。


しかし,戦争にはならなかった。否、なれなかったのだろう。

誰もが従わなければいけない王者にして絶対的なまでのルール。
忘れるはずもない物語にして、≪終わっていた話≫。





 

----そう、彼女だ。






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