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  • 2011.04.10 Sunday
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裏オリジナル小説 「 星らヲ才苗くノヽカゝ<‘ }人形 」 38



 らヲ才苗くノヽカゝ<‘ }人形


◎裏小説。
◎碧落読まなきゃ分からない
◎ってか読み終えなきゃのほうが正しい。
◎いつもどおり誤字脱字。
◎携帯から読めるかどうかは知らない。

以上、かな。
 

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38-≪ パ ズ ル ≫


やかんが沸騰したような甲高い音が再度鳴り響いた。
音を聞いて急いでレコルは椅子を回転させて画面に向かった。
”Error”の文字は縦縞にノイズのように揺れ動いていた。
赤色の画面も亀裂の入ったように暗黒の世界が線のように現れる。
それらを何とか食い止めようと、レコルは指をせわしなく動かす。
カタカタとスタッカートを入れたように跳ねるような音がキーボードから発せられる。
白黒テレビが砂嵐をおこしたように、画面は荒れ果てていた。


「手伝うわよ。」
レコルの背中から宵の声と画面へ向かう足音が聞こえた。
宵は机を叩き、キーボードを取り出し素早く打ち始めた。
「・・・ありがとう。バックアップはいいから、このまま進めて。」
「はぁっ?」
レコルの発言に宵は驚いて思わず動き始めた手を止めた。
未知の情報に対して保護に入ろうと考えていた宵からして見れば意外な発言だったからだ。
「ようやく、たどり着いた!ずっと待ってたの。」
レコルは楽しそうに指で次々とキーを叩き、画面へと弾き出す。
画面の色彩が変わるごとに黒曜石の様に目を輝かせた。その姿はさながら宝箱を開ける冒険者のようだった。
「パスワード・・・。」
先程まで輝いていた瞳は苦渋をせまられた困惑の瞳へと変わり、ため息まで口にでる。
それでも、負けじと手を動かす。5分ぐらい続けた後、諦めたように手を放す。
「人形でもない、ギニョール、彼女、れま、学文路もやったし・・・。」
今まで打ち込んだ言葉を並べて、更に打ち込んでいない言葉から必死で探す。
しかし、レコルの頭のサーチエンジンはこれ以上ヒットしなかった。
「・・・ちょっと、宵姉さんがやってみていいかな〜?」
隣にいる宵が遠慮がちにそう言った。レコルは小さく首を動かす。
了解を得た宵は自信なさ気だが素早い動きで電子信号を送り出す。
最後のエンターで止まっていた画面が急速に動き出す。
パソコンが仕事を再開したように忙しない機械音とディスクを読み込むような音が響く。


「・・・なにを打ったの?」
唖然としたレコルが得意げに胸を張っている宵に問いかけた。
「ふふ、ただの直感よ。やぁね、そんな顔で見ないでよ。」
「だから、なんて!?」
じれったくなったレコルがせかす様に宵を見た。宵は苦笑いをした後パソコンの画面を見た。
「・・・学文路 故、兼六園 夕、小波津 光、恵那月 宵、羽衣石 斗。」
レコルは画面に映し出された名簿を読み上げる。宵は小さくため息をした。
「星になった人々の名よ。ところで、レコルちゃん。貴方、あの世界をなんて呼んでた?」
「・・・”碧落ギニョール”」
「ピンポーン、正解です。さてさて意味はなんだろう?」
「碧落は、青い空。大空。また、はるか遠い所。
ギニョールは、操り人形で、人形の胴体の中に手を入れて指で操るもの。また、それによる人形劇。」
「思いっきりコピーペーストされた回答でありがとうね。そんで、この世界はなんて呼んでるの?」
宵の質問にレコルは言葉を詰まらせた。そんな事今の今まで考えた事はなかった。
「青空の対義語ってなにかな?海?大地?曇り空?雨の日の空?ねぇ、なんだと思う?」
「・・・・・・。」
宵の問いかけにレコルは答えない。おそらく言いたいことは分かる。だからこそ、答えなかった。
「私はね、夜空だと思うんだよ。正解率としては0.3%だとしても、そう思ったりするんだ。」
「根拠は星ですが、恵那月 宵さん。」
「あはは、確かにそうだね。そういえば私の名前に月って入ってるしね。葉月もそうだぁ。」
どことなく嬉しそうに宵は笑った。その様子にレコルは顔色一つ変えない。
「でも、私たちより斗って名前の方がそうなんじゃないかなぁ?45%ほど。」
「柄杓、枡、容量・体積の単位、にわかに、小さな、二十八宿の一つ、斗宿。」
「あちゃぁー。漢字ってのは面倒だね。」
宵はわざとらしく頭を抱える。茶化す宵を無視し、しっかりとレコルは話を続ける。
「・・・つまり、ひしゃくの形をした星座、北斗七星とかけてるってこと?」
「まぁ大体そんなとこよぉ。斗宿とそれ、なんにしても星を意味しているって話。」
レコルは長く重い息を吐いた。長々と疲れが混じった息がレコルの体内から外に出る。
「・・・本当ご都合趣味。」
「それはこの前も聞いたわよぉ〜。宵姉さんは82%ご都合趣味で構成されてますっと。」
宵は今度こそ、この場を離れようと立ち上がった。ふんわりとした髪が彼女を追うように揺れ動く。


「でも、どこかの≪お人形遊び≫をしている人よりよくないかい?」


彼女の言葉が宙に投げ出されて、レコルの頭の中にゆるやかに刻まれていった。
ふと、部屋に一人になった時にレコルはあるミスに気がついた。
「だから、なんてワードだったの!?」
彼女が問いかけた言葉は虚しく反響するだけだった。



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  • 2011.04.10 Sunday
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