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  • 2011.04.10 Sunday
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オリジナル小説「からくり人形は星を描く」 45

弁当組より注意書き

「あまりに注意書きが進まないから、いいとも!のテレビショッピング形式でいいかな?。」
「気持ちは分かるが、落ち着け、伊予本。よ〜く考えてみろ、ほら、なにも解決できてない。ぶっちゃけ俺の時にそれに似たことをして、ダメだっただろう。ってか自分でダメとか言いたくねぇー・・・。」
「・・・・まぁ、とまっちゃったのは本当だしね。ごめんね。」
「別に羽衣石のせいじゃないよ。安芸村のせいでもないよ。予想以上に使えないとか、収拾が付かないとか、ぶっちゃけうまくまとまらないんだよ、てめぇらって事じゃないよ。」
「・・・・・・・・伊予本の後ろに氷山の一角が見える。」
「羽衣石、俺も見えるぞ。というか、むしろ凍える。こんな所で魔石効果とかいらねぇーよ!!」
「僕も忘れてたよ、魔石とか。はは、無意識だよ。気にしないで、燃えカスの不燃。」
「そっちの名で呼ぶな。お前、実はSなのか!?目が笑ってる、助けろ羽衣石。戻れ伊予本っ!」
「・・・・・・いや、僕としては新しくていいんじゃないかな。Sな伊予本、略してS本?」
「疑問文かよ、ネーミングセンス微妙すぎて何もいえない。むしろ最悪小太郎と同レベだよ、レベル上げようぜ。そして、自覚ないかもしれないけど、羽衣石、お前も十分すぎるほど変人だぞ。ドマゾ。」
「えっ・・・・あっ、うん・・・。違うと、思うよ。たぶんマゾじゃないし、変人じゃないよ。」
「馬鹿だな、羽衣石。そういうのを無自覚って呼ぶんだよ?僕の安芸村の話をしっかり聞いてたのかな君は?傍聴して理解した上でそう述べているのかな?解釈した上でそうなんだよね?」
「ここでSMプレイすんな、うぜぇよ。まとめて縛って古紙回収に出すぞ。それと俺はお前のじゃない」
「「・・・・・・。(無言の羽衣石 斗と伊予本 鈴)」」
「なんなんだよ、三点リーダー!?放置プレイ?お前らがふってきたねたじゃねぇか、なんで黙ってるんだよ。俺、被害者だよな?なんで俺がすべったみたいな扱いなんだよ。」
「・・・はい、というわけで良い子の皆さんは携帯から読まないでくださいね。それじゃあね、羽衣石」
「またね、伊予本。あれ?どうしたの、安芸村。僕は悪いけど、戻るね。じゃあ。」
「はいはい、ばいばい。・・・・はぁ、なに、あれ。誰得?ってか俺損だよな・・・。」

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45

 

時雨の長い説明を覚悟していたが、その前に異変が起きた。
優先順位は一気に時雨の説明より懐中電灯で照らされた方へ逆転した。
光の先には狐がいた。巻物などに描かれるような人間に化けそうな狐。
物の怪という言葉がぴったりとはまる様なこの世のものではない気配をもっていた。
形はぼんやりとしていて光をあてているのに影がない。
大きさは小学生の背丈ほどある。
実際に狐を見たことはないので確証はないが、動物としての狐とはかなり差があるように思われる。先程述べたように、この世のものとは違う。



「空羽は空間操作による異空間形成、双子は情報操作で分解および隔離。」

時雨さんはそんな事を言いながら、電気をつけた。
一・二度眩しく光った後、部屋全体が明るくなった。
目が急な光の変化で少し痛かった。
時雨さんは喋りながら部屋の隅にあった刀を、床に垂直に投げた。


「烈火は音波による異界の鎮圧。ロマンチックに言うなら、神への祈りの歌だろう。」

言いながら、カッターナイフ、バターナイフ、鋏、爪きり、果物ナイフ、刃物と言う刃物を服の袖から取り出し、床に垂直に投げ捨てた。
否、それらは床にあるドライアイスを粉々にするように投げられていた。
先程は暗闇で分からなかったが、刀を囲むようにドライアイスの周辺に差し込まれている。


「倒し方は星の数ほどある。吸血鬼が太陽や大蒜に弱いようにな。」

時雨は袖を一度下に向けて振った。
どうやらもう入ってないらしい。
ちょっと残念そうに安全ピンをはずし、同じように投げた。
ドライアイスの煙の中、刃物が怪しく光を放つ。


「その例えにのっとるなら、私の戦い方は聖水と杭といったところだ。」

「聖水がドライアイス、杭が刃物って事ですか・・・?」

僕は思わず口を挟んだ。時雨は目線を狐に固定したまま答えた。

「まぁな。ただの雰囲気の話だ。家鳴りのことを幽霊の仕業だと思うのと同じ。」

ラップ現象ってやつだろう。
あまりオカルトの系の話は分からないけど、確か誰もいないのに音が聞こえるっという話。ポルターガイスト現象も幽霊がいて物体が勝手に移動する、なんて言われがちだけど地盤沈下が原因だったりするらしいし。つまり、裏がある状態に最初からした。


「寒くて暗い部屋。意識せずとも恐怖心が芽生えるだろう。しかし、これはただの幻想。」

「そこまでは分かりました。でもわざわざ、どうしてこんなことを・・・。」

「心理現象確定および幻想卿の否定。この状態を生み出して狐が降りた。逆をして返してやればいい。」

そういってドライアイスを気にせず床にささった刀を抜いた。
そのまま大きく一振り、まるで鎌を振るような動き方で狐のいるギリギリで止めた。
あまりに大きな動きなので、刀は煙をまとって風をおこした。
一瞬煙がまったくなくなり、切り裂かれたように視界が広がった。
当然、狐の前にあった煙のカーテンも消えて、くっきりと姿が見えるはずなのだが・・・。現実は煙がどいた先にあったのは、ただの壁だった。


「お化け屋敷にお化けがいるというなら、私は施設ごと破壊するさ。」

「雰囲気を壊す、という意味ですか。」

時雨は一度だけ頷き、冷気を逃がすべく扉をあけた。
そして扉から一番遠い位置に行き、先程と同じように刀を振るった。
思いっきり、風を直撃した。僕は顔いっぱいに冷たい風を浴びながら、頭の中で整理する。つまりは、学校の七不思議などでロッカーに死骸があるとされていて怖いのであればロッカーを開けてしまえば良いという発想だろう。
確かに暗くて寒い部屋よりは明るい部屋の方が安心するだろう。
刃物は恐怖の対象から光の乱反射させるために意味合いを変えた、ということだろうか。



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  • 2011.04.10 Sunday
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