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  • 2011.04.10 Sunday
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オリジナル裏小説 「 星らヲ才苗くノヽカゝ<‘ }人形 32


らヲ才苗くノヽカゝ<‘
}人形


◎裏小説。
◎碧落読まなきゃ分からない
◎ってか読み終えなきゃのほうが正しい。
◎いつもどおり誤字脱字。
◎携帯から読めるかどうかは知らない。

以上、かな。
 

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32−≪ エ ラ ー ≫



カタカタとリズミカルにキーボードを打つ音が部屋に響く。
せわしない足音のように発せられ、画面は色鮮やかに移り変わる。
テレビと言うには大きく、映画館のスクーリーンに例えるには小さい画面だ。
その画面の中に、たくさんのウィンドウが開いては重なっていった。
音は途切れることなく、早いステップを刻むように響く。


やがて、これが最後とばかりにための入った一押しをした。
ピーっとやかんの沸騰したような音が響き、画面は真っ赤に移り変わった。
真っ赤な画面に黄色の”Error”の文字。
落胆したように長くて重いため息が部屋に広がった。
疲れ果てたように、キーボードから手を離し彼女は-・・・レコル・シャルツは椅子にうなだれた。
長い白衣は椅子に収まりきれず、裾は床にちょこんとついた。


 完全にお手上げだ。そんなことを思いながら、目頭を押さえる。
之と話したのまでは覚えている。その後、世界が崩壊した。
文字通り、崩壊。ギニョールの破壊と同じように。
でも、なんで。私の推理は正しかったはず、何が足りなかったんだろう。
そして今現在、何がおきているのだろう。
頭の中で疑問を浮かべては問いが出せずにいた。
ふと何かを感じたレコルはくるりと椅子を180度回転させた。
ドアが自動にスライドして開いた。
レコルはその光景に驚きというより先程の疲れの色で迎えた。

「ふふ、お久しぶりだね。残念ながら99.8%手詰まりって感じかしら。
あらあら、気にするほどじゃないわよ。なにせ世界を全て・・・97%理解した、
彼女が作ったシステムですもん。」
話しながらコツコツとヒールの音を響かせながらレコルの元へ近づく。
レコルは発言の意味合いを考えて少し不振な顔をした。

「・・・なにか知ってるの、恵那月 宵さん。」
「ん?そっちの名前で呼びますか、天一神 桜さん。全然知らないわよ。11%ほどは知ってるけど、
全体的に見れば”全然”知らないわよ。そんなもん。」
レコルはその様子にやれやれと、わざとらしく首を振った。
「まったく、一筋縄でいきそうな感じじゃないね。・・・分かった、私の知ってる事も話すから、ね?」
「ふふ、了解したわ。あっ!そうはいっても宵姉さんも今さっき起きたばっかでないよう把握できてないんだけどね。ぶっちゃけ、レコルちゃんは88%ぐらいの予想でもう動いてるのかと思ってたんだけど・・・違うみたいね。」
肩をすくめてウィンクをしてみせた。
レコルは静かに一度だけ頷き、にこやかに笑い自身の話を洗いざらいに話した。
学文路 之と自分は同じ学校に一時だけだが通っていたこと。
之の生い立ち、祖母の『れま』の存在。兄の・・・
「其、でしょ。知ってる死ってる。会ったわけじゃないわよ〜。樹ちゃんと雪上の同級生って聞いただけよ。」
「・・・その情報は初耳でした。」
「あら、そうなの。てっきり私は、だからギニョールに居るんだと思ってたわ、65%ぐらいね。」
「ギニョールはたまさか集めただけ、のはずです。」
「ふふ、そうよね。レコルちゃんがネットを使って人数集めをランダムにしただけだもんね。でもね。」


否定文がきたことに驚きレコルは顔をあげて、宵闇人形をみた。
その様子に少し恥ずかしそうに、仮説よっと付け足した後話し始めた。
「でも、意味があったと思うのよね。しかも78%ばかし。学文路 其と関係のあるもの、学文路 之と関係のあるもの。そして・・・」
わざとらしく間を持たせて、にっこりと笑った。
「羽衣石 斗、および秤と関連のあったもの」
聞き覚えのない名にレコルは首を傾けた。
それに気が付いた宵は解説を付け加えた。
「安芸村 涼と伊予本 鈴の友人にして星ね。あっ!星っていうのはただの隠喩よぉ。23%もあってないから気にしないでよ。」
そう言ってパタパタと手を振ってみせる。
レコルは少し悩んだのち、頷きいて話の進行を促した。
「あとは、家族かな。兄弟および姉妹にさっきの該当する人が居る事、これで67%ぐらい説明が付かない?」
「・・・確立としてはまだ低い方じゃないですか。」
「まぁね。だって光ちゃんと夕は一切不明なんだもん。それこそ、たまさか巻き込まれたってこと感じだし。」
宵は、せめてるわけじゃないわよっと付け足して笑った。
その笑みにレコルは小さく礼をしたのち、はっきりと宵をみて言った。

「それで、恵那月 宵はどれに該当するんですか。」
「んー。学文路 之と羽衣石 斗、ってことかな。ほら知っての通り、あたしって死んでるじゃん?」
立っているのか疲れたのかキーボードが置いてある机に腰をかけた。
画面が光っているので、宵の後ろが眩しく光る。
「さっきの学文路 之ちゃんの話聞いて分かったよ。葉月が最後選ばれた理由。『レマ』を使うため人形を殺した、わけ。」
呟くようにそういった。下を向いているため表情は分からなかった。
そんな宵の姿を横目で少し見て、レコルは続きの言葉を待った。
「・・・祖母を生き返らせるために世界を構築した彼女。姉を生き返らせるために世界を破壊した少年、か。」
下を向いてた頭をおこし、今度は上に向けてそのまま後ろに倒した。
画面に宵の頭が触れる。しかし、眩しかったのかすぐに体制を前のめりにした。
「・・・似ている。というか似せた、のかな。」
レコルの一言に、宵は寂しそうにクスクスと笑ったのち分からないっと返事を返した。


「・・・・でも、死んでるはずの恵那月 宵はどうして生きてるんですか。」
レコルは平坦に、ごくごく普通に聞いた。
宵は、んーっと少し小さくうなった後に言葉を紡いだ。
「100%恵那月 宵は死んだのよ。≪火種の宵闇人形≫がここで生きてるってだけ。
またまた宵姉さんの思い込みを話していいかい?」
「どうぞ。」
「死んだあたしや秤を生かすために、この世界は再構築されたんじゃないかって16%余り思ってるわ。」
「・・・とんだご都合趣味ですね。」
冷たく言い放ったレコルに、宵は小さく笑い机からひょいと降りた。
宵は少し歩いて最初と同じようにレコルと向かい合わせに立った。


「そうね。そうかもしれないわ。でもね、可能性はゼロじゃない。」
彼女の力強い声が部屋に響いた。



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  • 2011.04.10 Sunday
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  • 21:30
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