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  • 2011.04.10 Sunday
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オリジナル小説「からくり人形は星を描く」 44

 夕と光、斗により注意書き*

「ちゃお、ちゃお!まさかの二階連続登場の光なのら〜。」
「・・・・正しくは二回ですよね。炎様の忠実なる人形≪白熱の夕風人形≫です。」
「細かいことを気にしちゃダメなのらっ。名前の似たもの同士仲良くしようじゃないか!」
「・・・はぁ。だいたい貴方や葉月が問題を起こすから、こちら側は大変なんですよ。」
「むっ。おいらのせいじゃないもんっ!それに、炎のおっさんだって仕事してないのら!」
「主の侮辱は許しませんよ。」
「不燃殿も炎のおっさんが仕事しないからレコルが困るって怒ってたのら〜。」
「・・・それには同情しますが、貴方達と主を同じレベルにしないでください。」
「むむっ!おいらの方が絶対、偉い子だもん!炎のおっさんと同じレベルなんておいらに申し訳ないと思えっ!(ビジっ)」
「主はマスターなので仕事をする必要がないんです。」
「嘘なのらっ。樹ちゃんは仕事してるもん。やっぱり、炎はダメ人間なのら!」
「(流石に言い返せないが認めたくない末)・・・主の侮辱は許しません。」
「いい加減、認めるべきなのらっ!そして炎のおっさんにおいらを見習って代え芯しなさいと言うべきなのらっ!!」
「・・・シャーペンじゃないんですから。言い間違えする人を見習うはずがないでしょ?」
「むむっ!ああ言えばこういう。とんだ捻くりヤローですな。なんだったら夕殿を最初に飼え神してやるのら。」
「・・・望むところです。主を侮辱されて黙ってるような僕ではありません。」
「(見てられなくなった斗)お前らいい加減にしろ!そして神を飼うな!改心だろ!」
「おお!斗殿。元気にしてたか?って不燃殿が言ってたからダメだと答えておいたのら〜」
「なんで!?何処がダメだったの?取りあえず携帯から読まないで、暴れないでよ。」


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44

暁の部屋は二つある。
一つ目は地下にあった紙だらけの不思議な部屋、そしてもう一つはただの自室。
自室に関しては服を借りた時に入った事があるが、あの部屋と使ってる人が別人かと思うぐらい整理整頓されていた。
というか逆に二つ部屋があるからこそ、使い分けをしているのかもしれない。
まぁ、そんなのはぶっちゃけどうでもいい。
この場合はどちらの部屋で仕事を行うかどうかだろう。
単純に考えれば、暁と初めてあった部屋の方だろう。
時間に関しては時雨から聞いた。
今回は時雨が付き添いらしい。
僕はてっきり烈火が来ると思ってたので正直ちょっとばかり驚いた。
そんなことを考えながら、何日かぶりとなる地下に僕は足を踏み入れた。誰に宣言するわけでもなく僕は独りでに感想を述べた。


「・・・・寒いなぁ。」

地下というだけあって寒いのは仕方ないが、この寒さは異常だ。
寒い、寒い。手も足も芯から凍える。
急いで部屋の中に入ろうとドアを開けた。部屋は真っ暗で外よりも寒い。
外より寒い室内っということは、冷気は室内から来てるのか。
クーラーかけっぱなしだということなのかな。でも、この部屋クーラーなんかあったっけ。そういえば時雨は?などと周りを見渡そうとすると本人の声が聞こえた。


「斗。あまり動くなよ、じっくり焼かれたくなければな。よろしいな。」


しゃららんっと安全ピンの音が聞こえたあと、小さな光が灯った。
どうやら懐中電灯をつけたらしい。時雨はつけた懐中電灯を僕のほうに投げた。
光はミラーボールみたいにくるくると床を照らして僕の手元に来た。
うまくとれたから良かったけど、投げるなら何か言ってほしいものだ。
っと内心思いながら、受け取った懐中電灯で床を照らす。

照らされた床は前回と違い紙一枚なく、
かわりに木目と白い湯気のような煙が映し出されていた。
動かなくても狭い部屋なので、ある程度光が行き届く。煙の元を見つけた。
タバコではない、ドライアイスだ。
寒さの正体もおそらくコレだろう。確かに動いて低温やけどは嫌だな。

「・・・・えっと、それで僕はなにをすれば。」

「ん。なにもするな。双子の件で世話をかけたから、私に全て任せろ。」

力強い言葉だ。
というかだったら僕はいらないんじゃないか。なんだかそれは居候として申し訳ない。


「ちなみに、噂の根源は食中毒だ。」

本当に僕に仕事を与えないらしい。
今回の噂は“悪魔の如き赤子に母は自らの腹をえぐる”だ。
食あたりなら、腹痛もするし腹をさすったりも当然する。
前回の空羽の時と同じように目をこすった事がえぐるとするなら腹を押さえても似たように見えるだろう。
それに腹痛の原因は意外と幅が広い。
精神的ものか外から打撃をうけたのか、食あたりのように内側からか、それこそ陣痛か。
それは本人を見たり直接証言を聞かなきゃ分かりづらい。
誤解を生んでも仕方ないだろう。

んー。ここまで説明がついてしまうので逆にそれ以外思い浮かばない。
本当に時雨の話が噂の裏づけとして正しいのかもしれない。


「さて、質問があるだろ。」

「なんで低温やけどのことを“じっくり焼かれる”って表現したんですか。間違えですよ」

「中まで火が通った方がいいだろって違うぞ。なんでドライアイスを用意したのか、だ。」

まさかのノリ突っ込みをもらった。
僕は頷いたが、暗闇である事を忘れていたので、はいっと返事をした。


「説明すると長いが、覚悟はよろしいか。」

僕は再度返事を返す。もちろん否定ではない、肯定の言葉だ。
ぜひとも、この冷凍庫の如くキンキンに冷たい部屋の理由を聞きたい。
というか上着を取りに戻りたい。
冗談抜きで腹痛になりそうだ。



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  • 2011.04.10 Sunday
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